ルイ・ヴィトン・ストーリー 『スティーブン・スプラウス』 150年以上も人々に愛され続けるブランド・ルイヴィトンの歴史の物語



ルイ・ヴィトン・ストーリー 『スティーブン・スプラウス』

スティーブン・スプラウス

スティーブン・スプラウス

(Stephen Sprouse 1953年-2004年 )

1980年代、カウンターカルチャー・スタイルを世界に広めたアーティスト

『ロック、アート、そしてファッション。
この順番で常に私の中で気に入っている。
でも楽器の弾き方を知らないから他の2つをやるしかないんだ。』

スティーブン・スプラウスは、1953年にアメリカのオハイオ州ダントンに生まれました。 幼い頃から芸術的センスに長けていたスプラウスは、両親に後押しされてデザイン学校に入学するものの、デザイナーへの道を諦めきれず中退し、ニューヨークへやってきました。

スプラウスはファッション・エディターやブランドの手伝いをしながらマンハッタンの上流階級を体験しつつ自身の感覚を磨き、そして、1983年、初めてのミニコレクションを発表しました。

ストリート感覚溢れるグラフィックを描きながらも、そのプリント方法や生地に最高級品をセレクトするセンスは、ずば抜けた世界観を持ち、アップタウンの洗練とダウンタウンのパンク感覚を融合させた独自のスタイルで、アート、ファッション、音楽界の注目を集めました。

1987年、憧れであるアンディ・ウォーホルの作品をテキスタイルとして使用する許可を得てコレクション“Camouflage”を発表。アートそのものをカモフラージュした大胆で衝撃的な作品でした。

彼はデザイナー活動と同じくアートにも力を注ぎ、イギー・ポップやシド・ヴィシャス(セックス・ピストルズ),ジム・モリソン(ドアーズ)などをモチーフにした作品を発表、 アルバムジャケットやステージ衣装のディレクションなどトップアーティストを数多く手がけました。

アーティストとして音楽やファッションとのコラボレーションを大切にしていたスティーブン・スプラウスは、長年の彼のファンであるマーク・ジェイコブスのオファーにより、ルイ・ヴィトン2001年春夏コレクションでコラボレーション。「モノグラム・グラフィティ」は特に圧倒的な人気を博し、いまやコレクターズアイテムとなっています。
グラフィティの始まりは、マーク・ジェイコブスの友人、女優シャルロット・ゲンズブールの家に落書きされたモノグラムのトランクを見てそこからインスピレーションを受けたのがきっかけです。その後、友人である、スティーブン・スプラウスに依頼しこのデザインが誕生したと言われています。

モノグラム・グラフィティ

2004年3月4日、患っていた肺ガンの影響から心不全で死去(享年50歳)。

2009年1月、ニューヨークのダイチギャラリーでアートとファッションの共生をテーマとした彼の回顧展が開催されるにあたり、これに賛同したルイ・ヴィトンとマーク・ジェイコブスは、彼を称えるオマージュとして、当初のコラボレーションにインスピレーションを得た新たなコレクション「モノグラム・ローズ」と「モノグラム・グラフィティ」を発表。「スピーディ」「キーポル」、そして新たに「ネヴァーフル」を加え、ピンク、グリーン、オレンジの鮮やかな蛍光色の「ローズ」や「グラフィティ」を バッグや小物にあしらわれました。

2001年に発表されたアイテム


 

2009年に発表されたアイテム


モノグラム・レオパード

スティーブン・スプラウスへのオマージュ

2006年秋冬コレクションで登場。ルイ・ヴィトンの定番モノグラムに高級感あふれるレオパード&ウォータースネークプリントのカーフレザーを融合。 スティーブン・スプラウスへのオマージュとしてその時に世に出なかったレオパード柄を取り入れてマーク・ジェイコブスがデザイン。


2011年に発表されたアイテム

2012年に発表されたアイテム


 

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