ルイ・ヴィトン・ストーリー 『躍進へのプロローグ』

躍進へのプロローグ

1854 1854年、旅行鞄の専門店としてパリ・キャプシーヌ通りで創業したルイ・ヴィトン。 時代の先を見ることにたけていた彼は、交通機関の発達に注目しました。馬車旅行が主流だったこの時代でしたが、これからは船や機関車での移動が増えると読み、それまでの馬車の後ろに積んだとき、雨が垂れるよう丸みを帯びた「蓋の丸いトランク」から、室内で積み上げることができる「平らなトランク」を考え出したのです。

素材も、革よりも軽い防水加工のグレーの布「グリ・トリアノン」を張って作ったトランクなど、旅を原点にし考案した商品は貴族から高い評価を得ました。 当時の一般的なトランクに比べ、ルイ・ヴィトンのトランクは軽くて丈夫。さらには、トレーや仕切りまで設置され、使いやすさをとことん追求したものだったのです。こうして「ルイ・ヴィトンのトランク」が誕生すると、当時のセレブたちの間で一躍評判になったのです。

そんな中、1857年には息子のジョルジュ (Georges Vuitton) が生まれます。

1859 ヴィトン社は需要に押されて規模を拡大しました。店の評判はフランスだけでなく外国にも轟くようになり、注文が殺到し始めました。パリ市内の工房だけでは増え続ける注文に対応しきれなくなったため、1859年、近郊の町アニエール=シュル=セーヌに新しい工場を創ります。それから現在に至るまで、アニエールの工場では、堅牢さを誇る旅行トランク、ソフトラゲージやスペシャルオーダーなどの選りすぐれた製品が、経験豊かな職人によって生み出されています。

 

1867 やがて船による大西洋横断の旅が全盛になるとワードローブ・トランクを発表し、1867年のパリ万国博覧会に出展した際には銅メダルが授与され、世界的な評判を得ます。


1869年にはエジプト総督のイスマーイール・パシャの発注で、旅行中果物が保存できる特製のトランクを制作。


1875年には、探検家がアフリカ探険に持っていくために工夫したトランクなども発表。イタリア系フランス人の探検家、ピエール・ブラザのオーダーで、長期にわたる探検の際、どこででも眠ることのできるベッド・トランクを制作。


1877年にはロシアのニコライ皇太子(後のニコライ2世)、スペイン国王アルフォンソ12世からもトランクの注文を受けるなど、スラブ、ラテン系王侯族に重用されました。

 

1885 1885年には、ロンドンのオックスフォード通りに、海外初のルイ・ヴィトンストアがオープン。初めての海外進出を果たし、大躍進を遂げる。
しかし、このころからある意味ルイ・ヴィトンの歴史は、以後出回る偽せ物との戦いの歴史のはじまりでもありました。

 

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