ルイ・ヴィトン・ストーリー 『拡大―巨大ラグジュアリーブランドへ』

拡大―巨大ラグジュアリーブランドへ

1901 ジョルジュは、その後アメリカへ渡航し精力的に動き、ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィアなど様々な町でヴィトン製品の拡販に尽力すると、1898年にはパリ・オートショーにヴィトン製品を出展。 1900年パリ万国博覧会の「旅行アイテムおよび革製品」部門の責任者に就くという栄誉を得ます。 そして、1901年、トランクの中に入れることのできる小さなカバン「スティーマーバッグ」を発表。

1904年ジョルジュはセントルイス万国博覧会において議長を務めるまでに知名度を上げます。同年、新商品として香水や衣類などを小分けにできる仕切りの付いたトランクを発表。

1906〜1909年にかけては自動車、飛行機と移動手段(モータリゼーション)が発達した時代を反映し、さまざまな新作が打ち出されました。飛行船が海に落ちても沈まないトランクや、車の旅を快適にする防水防塵でかつ車のラインと一体化したトランクまでを考案、アメリカ、アルゼンチン、ベルギーなど7カ国に代理店開設。万国博や国際見本市ではグランプリの常連でした。

1912年4月14日の深夜に氷山に接触し、翌日未明にかけて沈没したあのタイタニック号。その事故の際、ルイ・ヴィトンのトランクにつかまり、命が助かった人もいたと言われています。さらに、沈没から数十年後、タイタニック号の船室から遺品が引き上げられたとき、ルイ・ヴィトンのトランクの中身は水にぬれず、当時のままの姿で残っていた、という逸話まで残されているそうです。

 

1914 1914年、ルイヴィトン本店は手狭になったスクリーブ通りの店舗から移転、パリのシャンゼリゼ通りにトラベル・グッズ専門の路面店をオープンさます。 店舗の広さは4フロアで500平方メートル、当時としては世界最大の旅行かばん専門店でした。 そして一気に世界的なブランドとして名声を上げていきました。

 

1959 1954年、創業100周年。パリ・マルソー大通り78番地に新店舗をオープン。 それから5年がたった1959年には3代目ガストン・ヴィトン(GASTON VUITTON)がエジプト綿に塩化ビニルの樹脂加工をほどこした、堅牢で弾力性のあるトアル地の現在のモノグラム・キャンバスを発表。 これによりソフトバッグの製造が可能となり、現在も人気のバッグ「スピーディ」や「キーポル」が誕生していきます。 この素材の開発がどれほど商品企画に貢献したかは、以後6年間でルイ・ヴィトンから発表されたソフトバッグは年平均25型という驚異的な数字が物語っています。

 

1987 急速に人気が拡大する中、1978年には、日本初のルイ・ヴィトンストアが、東京と大阪に誕生。また1987年には、モエ・へネシーとルイ・ヴィトンの合併により、LVMH モエヘネシー・ルイ ヴィトンが誕生。 セリーヌ、ベルルッティ、クリスチャン・ディオール、エミリオ・プッチ、フェンディなど率いる、世界最大のブランド帝国を築き上げています。 その後、クリスチャンディオール率いるベルナール・アルノーがLVMHの株を取得し、議長(チェアマン)に就任。こうしてアルノーは一大ファッション帝国を築き上げることになりました。

1998 1998年、バッグだけにとどまらず本格的にファッション界に進出。アーティスティック・ディレクターにマーク・ジェイコブスを迎え、プレタポルテとシューズのコレクションを発表。
また、モノグラム・ヴェルニラインもあわせて発表。
このルイ・ヴィトン社のアパレル分野への進出は、コレクションに使用する服を運ぶ入れ物を作っていた鞄の有名ブランドが、服も作りを始めたということで、服・靴・鞄にカテゴライズせれていたファッション業界でもボーダーレスな時代に入ったことを象徴的する出来事でした。

そして、ルイ・ヴィトン社はマーク・ジェイコブズの戦略のもと、バッグの分野の伝統を重視しつつも、次々に改革をはじめる。 1998年ダミエ・ラインが定番商品として復活。 1999年には、エナメルのようなエピ地にブラックライトを当てるとモノグラム柄が浮き出てくる、サイバーエピラインの6穴バインダー手帳アジェンダPM・グッド・ラック・ブレス、ミニトランクなど、2000年ミレニアム限定コレクションを発表。

2003 2003年には日本人デザイナー村上隆とのコラボレーションにより、黒地あるいは白地にモノグラムをカラフルに配した「モノグラム・マルチカラー」を発表。 このときに発表された商品の中にはモノグラム模様の中に、にこにこマークが描かれた桜の花を配した商品「モノグラム・チェリーブラッサム」や、大きな革製のリボンがついた商品なども発表されました。 同時に、村上隆のキャラクターであるパンダをモノグラムの上に描いたシリーズ「モノグラム・パンダ」も発売。

2004年は2003年と同じく村上隆とのコラボレーションにより、「モノグラム・チェリー」ラインが発表。 これは、前年のサクラシリーズよりは少し落ち着いているものの、モノグラム地の上に、サクランボのイラストを載せるというデザインでした。

 

inserted by FC2 system